久しぶりの更新です。
昨日10月4日、午後の診療を休診させていただいて後楽園ホールで行われたキックボクシングイベント「KNOCK OUTvol.5」鈴木博昭選手のセコンドについてきました。
結果だけを言えば最終ラウンドでタオル投入によるTKO負け。(実際は失神KO)
本人が試合を諦めたのではない、自分が止めたんだという会長の配慮がそこにはありました。
負けて良い試合など一つもないことは承知の上ですが、今回の試合は今までで一番心に残る試合でした。
2ラウンド終了間際に左フックをもらいダウンした後の記憶は本人にはありません。
3ラウンド以降はとにかく勝ちたいという本能と気持ちだけで戦っていたと思います。
セコンドの声も全く聞こえていなかったでしょう。
試合後控室でも自分がKO負けしたことすら分かっていませんでした。
よくトッププロの話の中で無意識に戦っていたという話を聞きますが、現実に目の前でそれが行われていました。
ただこれは誰にでも出来ることではなく、毎日毎日くり返し練習し、強くなるための努力をひたむきにして無意識に体が反応するまで鍛錬を積んだ結果だと思います。
そこに絶対に勝ちたいという気持ちが重なったからこそ限界まで戦えたんだと思います。
水落選手も3ラウンドにダウンしかけたのですが、そこからの気持ちがすごかったです。
まさに鬼気迫るものがありました。
お互い死力を尽くしすべてを出し切った試合です。
誰も非難する人はいません。
こんな素晴らしい試合のセコンドに付かせてもらったことを感謝し、誇りに思います。
負けた側が言うことではありませんが、これこそまさに名勝負という試合でした。
対戦していただいた水落選手、KNOCK OUT関係者様、そして鈴木選手、素晴らしい試合を本当にありがとう。
(写真はKNOCK OUT公式サイトより引用させていただきました)